当サイトは広告(アフィリエイトリンク)を含みます。詳しく

メーカー診断

性能|ツール

UA値で暖房費はいくら変わる?熱損失くらべツール

写真はイメージです(AI生成)

「等級6と等級7で、暖房費はいくら違うのか」。カタログのUA値を見ても、金額の感覚はつかめません。下のツールにUA値を2つ入れると、逃げる熱の量と、暖房の電気代の差が出ます。

熱損失くらべツール

外皮面積(概算)
逃げる熱 A
逃げる熱 B
1シーズンの暖房の電気代 A
1シーズンの暖房の電気代 B
1シーズンの差
30年間の差

計算式は「UA値 × 外皮面積 ×(室温 − 外気温)」です。外皮面積は、縦横の比が1:1.5の長方形の家として、延床面積から概算しています(平屋は壁の高さ2.6m、総2階は5.4m)。すき間風・換気で逃げる熱、窓から入る日射、家電や人が出す熱は入れていません。実際の光熱費の予測ではなく、UA値の違いを金額の大きさに直して比べるための道具です。

地域ごとの等級とUA値

断熱等級の基準になるUA値は、地域で違います。自分の建てる場所が何地域かは、住宅会社に聞くか、市町村名と「地域区分」で調べると分かります。

等級1・2地域
北海道
3地域
北東北など
4地域
南東北・長野など
5〜7地域
関東〜九州
等級40.460.560.750.87
等級50.400.500.600.60
等級60.280.280.340.46
等級70.200.200.230.26

地域の例は大まかなものです。同じ県の中でも、標高や市町村で区分が変わります。

35坪の平屋で計算してみる

ツールの初期値(室温20℃・外気温5℃・24時間暖房を120日・COP3・31円/kWh)で、5〜7地域の等級どうしを比べた結果です。

くらべる等級UA値逃げる熱の差1シーズンの差30年間の差
等級4 → 等級50.87 → 0.60約1,400W約41,700円約125万円
等級5 → 等級60.60 → 0.46約730W約21,600円約65万円
等級6 → 等級70.46 → 0.26約1,040W約30,900円約93万円

この数字の読み方

暖房費だけで見ると、等級を1つ上げる差額(会社と仕様によって数十万〜200万円以上。管理人の目安)を光熱費で取り返すのは、温暖な地域では簡単ではありません。断熱を上げる理由は、光熱費より「家じゅうの温度差が小さくなること」だと管理人は考えています。廊下・脱衣室・トイレまで暖かい家は、暖房費の計算には出てきません。寒い地域や、24時間暖房する暮らし方では、金額の差も大きくなります。外気温を0℃や−5℃に変えて試してみてください。

平屋は、同じUA値でも逃げる熱が多い

ツールの「建物の形」を平屋から総2階に変えると、外皮面積が減ります。35坪なら、平屋は約346㎡、総2階は約283㎡。平屋は屋根と床が2倍あるぶん、外気に触れる面積が2割ほど大きくなります。

UA値は「1㎡あたり」の数字なので、同じUA値0.46でも、逃げる熱の総量は平屋のほうが多くなります。平屋で2階建てと同じ暖かさを求めるなら、UA値を1段よくするくらいの気持ちで選ぶと釣り合います。特に屋根(天井)と床(基礎)の断熱の厚さを確認します(性能の数字の読み方)。

UA値に入っていないもの

  • すき間(C値):すき間風で逃げる熱は、UA値には入りません。C値は完成後に測って出す数字です。
  • 換気:24時間換気で捨てる熱。熱交換型の換気にすると、この分を減らせます(設備の記事)。
  • 日射:冬に南の窓から入る日差しは、暖房の助けになります。夏は逆に冷房の負担になるので、軒と日よけで調整します。
  • 暮らし方:在宅時間、設定温度、暖房する部屋の数。

住宅会社によっては、間取りが決まった段階で、これらを入れた光熱費の計算を出してくれます。「この間取りで、年間の冷暖房費の計算はできますか」と聞いてみる価値があります。

出典・確認日 2026-10-13:
等級ごとのUA値は国土交通省の資料で確認 mlit.go.jp(PDF)・断熱性能の解説/ 電気代31円/kWhは、家電の表示に使われる目安単価(全国家庭電気製品公正取引協議会)。COP3と暖房日数120日、外皮面積の概算は管理人の目安です。

よくある質問

UA値が0.1違うと、暖房費はどのくらい変わりますか?

35坪の平屋(外皮面積が約346㎡)で、室温20℃・外気温5℃のとき、UA値0.1の差は約520Wの熱の差になります。暖房を24時間・120日つけ、エアコンの効率を3、電気代を1kWh31円とすると、1シーズンで約1万5千円の差です。条件で大きく変わるので、ツールでご自身の数字を入れてください。

UA値だけで暖房費は決まりますか?

決まりません。UA値は壁・屋根・床・窓から逃げる熱だけを表します。すき間から逃げる熱(C値)、換気で捨てる熱、窓から入る日射、家電や人が出す熱は入っていません。このツールは「UA値の違いが、どのくらいの金額の話なのか」をつかむためのものです。

平屋は2階建てより熱が逃げやすいのですか?

同じ延床面積なら、平屋は屋根と床の面積が約2倍になり、外皮面積(外気に触れる面積)が2割ほど大きくなります。同じUA値でも、逃げる熱の総量は平屋のほうが多くなります。