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メーカー診断

STEP 4|間取り

35坪平屋の間取り|70畳をどう配るか。面積配分表と“たたき台”図面

写真はイメージです(AI生成)

35坪は約115.7㎡、畳に直すと70畳です。平屋の間取りは、この70畳を「どこに何畳配るか」のゲームです。2階がないので、足りなくなったら上に逃がすことができません。

70畳の配り方(面積配分表)

場所3LDK+大収納型4LDK型考え方
LDK20畳18畳勾配天井にすると畳数以上に広く感じる
主寝室8畳7畳ベッド2台なら6畳は厳しい
子ども部屋など6畳×24.5畳×34.5畳でもベッドと机は置ける
個室の収納3畳4畳個室ごとに1〜1.5畳。主寝室は隣のファミクロを使う手もある
ファミリークローゼット4畳3畳洗面の近くに置くと洗濯が楽
洗面・脱衣・ランドリー6畳5畳室内干しをするなら4畳以上
浴室・トイレ3畳4畳トイレを2つにすると+1畳
玄関・シューズクローク7.5畳6畳ベビーカーや外遊び道具の量で決める
廊下・その他収納6.5畳9.5畳部屋数が増えると廊下も増える
合計70畳70畳

ポイントは「廊下・その他収納」の行です。部屋を1つ増やすと、その部屋に行くための廊下も増えます。35坪で4LDKにすると、LDKが2畳、洗面まわりと玄関が1〜1.5畳ずつ小さくなり、廊下が3畳増える、というのが現実的な交換条件です。

たたき台:3LDK+ファミクロ+ランドリールーム

上の配分を、910mmのマス目(14マス×10マス=12.74m×9.1m)に置いた図です。建築士が描いた図面ではなく、施主が面積の感覚をつかむための模式図です。窓・柱・耐力壁は入っていません。

シューズクローク 3畳 玄関・ホール4.5畳 浴室1坪 収納 トイレ 脱衣・ランドリー4.5畳 洗面 1.5畳 ファミリークローゼット4畳 主寝室8畳 廊下 5.5畳 LDK20畳 洋室A6畳+収納 洋室B6畳+収納 ↓ 南(庭)
35坪(70畳)ちょうど。上が北、下が南。色つきが水回り。

この間取りの良いところ

  • 玄関ホールから廊下を数歩で洗面があり、帰宅→手洗い→LDKの順に動ける。洗面は脱衣室と分かれているので、だれかが入浴中でも使える。
  • 浴室・脱衣ランドリー・ファミリークローゼットが横に並び、洗う→干す→しまうが数歩で終わる。
  • トイレは廊下に面していて、LDKにも寝室にも直接は面していない。
  • LDKと子ども部屋が南側。長方形なので外壁と屋根が少なく、価格を抑えやすい。

この間取りの弱点(正直に)

  • 主寝室が北側。朝日が入らず、冬は寒く感じやすい。東に窓を取る、断熱等級を上げる、などの手当てが要る。
  • トイレが1つ。4人家族の朝は混む。2つにするなら収納1畳をトイレに変える。
  • 主寝室に専用の収納がない。隣のファミリークローゼットを使う前提。寝室から直接入れる扉をつけるかどうかを決める必要がある。
  • 廊下が5.5畳ある。全体の約8%。LDKを通って個室に行く形にすれば削れるが、音とプライバシーとの交換になる。
  • LDKの奥行きが9.1mの建物の半分(4.55m)。南の光は入るが、キッチンを北寄りに置くと暗くなる。天窓や高窓の検討が要る。

実際の間取りは、土地の形・道路の向き・隣家の窓の位置で大きく変わります。たたき台を持ったうえで、複数の会社に「同じ要望で描いてもらう」と、自分では思いつかない解き方が出てきます。

平屋の間取りで先に決める5つ

1. 建物の形

I字(長方形)が最も安く、断熱の面でも有利です。L字・コの字は中庭でプライバシーを守れますが、外壁の長さと屋根の谷が増えます。まずI字で成立するかを見て、だめな部分だけ形を崩します。

2. 中心が暗くなる問題

平屋は建物の奥行きが深くなり、真ん中に光が届きにくくなります。対策は、勾配天井+高窓、天窓、中庭、廊下を北側に寄せる、のどれかです。

3. 寝室とLDKの距離

すべてが同じ階にあるので、テレビの音や来客の声が寝室に届きます。LDKと寝室の間に収納か水回りを1枚はさむと効きます。

4. 洗濯動線

平屋の強みが一番出る場所です。洗濯機→干す場所→クローゼットを一直線に並べると、階段の上り下りがゼロになります。

5. 外からの視線と防犯

すべての窓が1階です。道路側の窓は高い位置に、庭側はフェンスや植栽で目隠しを。寝室の窓は、開けて寝られる位置と大きさかを確認します(平屋の防犯)。

4LDKにしたいとき

たたき台から4LDKに変えるなら、次のどれかです。

  1. ファミリークローゼット4畳を書斎・予備室に変え、収納は各室に分散する。
  2. 洋室A・Bを4.5畳にして、浮いた面積で4.5畳をもう1室つくる。
  3. LDKを18畳にして、リビング横に引き戸で仕切れる4.5畳をつくる(普段は開けて広く使う)。

3番は、子どもが小さいうちはLDKの一部、成長したら個室、独立したら客間と、使い方を変えられるので後悔が少ない選択です。

よくある質問

35坪の平屋で4LDKは可能ですか?

可能です。LDKを18畳前後、主寝室7〜8畳、子ども部屋を4.5〜5畳×2、もう1室を4.5畳にすると収まります。ただし収納か廊下のどちらかを削ることになるので、ファミリークローゼットに収納を集約するなどの工夫が必要です。

35坪の平屋は何人家族向けですか?

夫婦と子ども2人の4人家族でゆとりがあり、5人家族でも個室を小さめにすれば暮らせる広さです。夫婦2人なら、趣味室や広い土間を取る余裕があります。

平屋の形はI字・L字・コの字のどれがいいですか?

コストだけなら長方形のI字が最も安く、断熱の面でも有利です。L字やコの字は中庭をつくれてプライバシーを確保しやすい反面、外壁と屋根が増えて価格が上がります。まずI字で成立するか検討し、足りない部分だけ形を崩すのがおすすめです。