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メーカー診断

性能

断熱等級・UA値・C値・耐震等級|平屋で見るべき数字はこの4つ

写真はイメージです(AI生成)

キッチンは20年後に交換できますが、壁の中の断熱材と柱は交換できません。性能は「あとから直せないもの」なので、4つの数字だけは自分で読めるようにしておきます。

1. 断熱等級とUA値

UA値は「家全体からどれだけ熱が逃げるか」を表す数字で、小さいほど高断熱です。断熱等級は、UA値を地域ごとの基準で区切ったものです。

断熱等級UA値(6地域:東京・名古屋・大阪など)位置づけ
等級40.87以下2025年4月から全新築で義務
等級50.60以下ZEH水準。2030年までに義務化の予定
等級60.46以下GX志向型住宅の条件。これからの最低ライン
等級70.26以下現行の最高等級

営業担当への聞き方

「御社は等級いくつですか」ではなく、「この見積もりの、この間取りで、UA値はいくつになりますか」と聞きます。UA値は間取りと窓の大きさで変わるので、カタログの数字と自分の家の数字は違います。UA値の差が暖房費でいくらの差になるかは、熱損失くらべツールで計算できます。

平屋ならではの注意

同じ延床なら、平屋は2階建てより屋根と床(基礎)の面積がおよそ2倍です。夏は屋根から熱が入り、冬は床から冷えます。壁の断熱だけでなく、屋根(天井)と床(基礎)の断熱の厚さを確認します。勾配天井にする場合は屋根断熱になるので、特に重要です。

2. C値(気密)

C値は「家にどれだけすき間があるか」。床面積1㎡あたりのすき間の面積(㎠)で、小さいほど高気密です。

  • UA値は計算で出る。C値は完成した建物を測って出る。
  • 国の基準はない。目安は1.0以下、できれば0.5以下。
  • 気密が悪いと、断熱材の性能が出ず、換気も計画どおりに働かない。

確認するのは数字そのものより、「全棟で気密測定をしているか」「測定は自分の家でもやるか」です。測らない会社のC値は、だれにも分かりません。

3. 耐震等級

耐震等級3が最高で、建築基準法の1.5倍の地震力に耐える水準です。ここで見るのは等級の取り方です。

方法内容信頼度
壁量計算(仕様規定)壁の量とバランスを簡易に確認最低限
性能表示計算壁量に加えて床・屋根の強さも確認中
許容応力度計算柱・梁の1本ずつにかかる力を計算高い

平屋の施主が知っておきたいこと

2025年4月の法改正で、2階建ての木造住宅は構造の審査が厳しくなりました。一方、延床200㎡以下の木造平屋は、引き続き構造審査の省略対象です(新3号建築物)。35坪の平屋はここに入ります。つまり、構造がきちんと計算されているかは、施主が自分から聞かないと分からないということです。「耐震等級3を、許容応力度計算で」と最初に伝えます。

平屋は地震に有利な形ですが、次の3つが重なると壁が足りなくなります:大きなLDK、南面の大開口、屋根に載せる太陽光パネルの重さ。平屋の魅力そのものなので、計算で確かめる意味があります。

4. 一次エネルギー消費量等級

給湯・冷暖房・照明・換気で使うエネルギーの少なさを表します。等級6が「基準より20%削減」で、ZEH水準です。国のGX志向型住宅は、再エネを除いて35%以上の削減が条件です。高効率の給湯器とエアコン、熱交換換気を選ぶとここが上がります(設備の記事)。

まとめ:平屋の合格ライン

項目最低ラインできれば
断熱等級等級6(5〜7地域ならUA値0.46以下)等級7に近づける
C値1.0以下・測定あり0.5以下・全棟測定
耐震等級3許容応力度計算で等級3
窓樹脂サッシ+Low-Eペア樹脂サッシ+トリプル

これは管理人が自分の家に置いている基準です。寒冷地と温暖地で最適は変わります。この表を持って比較表を見ると、候補が絞りやすくなります。

UA値の等級基準は住宅性能表示制度(6地域)の値。GX志向型住宅の条件は国土交通省 2025-11-28 発表資料で確認(2026-10-12)。mlit.go.jp

よくある質問

断熱等級はいくつあれば十分ですか?

2025年4月から等級4がすべての新築で義務になり、2030年までに等級5へ引き上げられる予定です。これから建てて数十年住むなら、等級6を最低ラインにするのが現実的です。国のGX志向型住宅の補助金も等級6以上が条件です。

C値はどのくらいが目安ですか?

国の基準はありませんが、1.0以下が高気密の入口、0.5以下が計画どおりに換気が働く目安とされます。C値は計算ではなく完成した建物を測って出す数字なので、全棟で測定している会社かどうかが重要です。

平屋は地震に強いと聞きましたが、耐震等級3は必要ですか?

平屋は重心が低く、2階の重さがないので揺れに対して有利です。ただし大きなLDKや大開口で壁が少なくなると話は別です。等級3を、できれば許容応力度計算で確認することをおすすめします。